晩餐会は豪華に〜のネタ |
作者: さく 2016/05/01(日) 23:59公開 ID:AWJHGXqo7aA |
EASY-- ノア「晩餐会といっても、立食だし割とカジュアルなものなのね」 王子「まぁハルヴァーの分家だしね。とはいっても、料理は一級品だ。侮れないよ」 分家の傭兵と雇われていた王子は、武術大会でリーシャとの闘いで勝利した。 そのねぎらいとして、晩餐会に招かれ、豪勢な料理に舌鼓を打っている。 キャロル「へぇ。あなたの舌をうならせるなんて、結構やるのね」 王子「え?キャロル?イリシアまで?なぜここに?」 イリシア「ちょっと頼まれてね。それにしても給仕と言われたのに、この格好はないわ。」 よく見れば二人とも水着と見まごうばかりの出で立ちだが、これで給仕服らしい。 王子「…こんなだから、ここは宗家との仲が悪くなるんだな。はぁ…」 ノア「あなたがそれをいうのかしら。宗家の娘にあんなことをしておいて…」 …命令したのはノアじゃないか…と言おうと思ったが、あえてそこは黙ることにした。 その時、一人の使用人から驚愕の声が漏れる カーリー「なぜ、あなたが…いえ、あの方は5年前に亡くなられたはず!」 王子「!?」 カーリー「あの時の賊ですね!?今度はお嬢様に手出ししようというのですか」 なんのことやらわからないが、どうやら勘違いされているようだ。 とはいえ、降りかかる火の粉は振り払わねばならない。 王子「とんだ晩餐会だ…」 王子はノアを握りしめ、会場から離脱を試みるのだった。 NORMAL-- 何とかカーリーの追従を逃れ、晩餐会の会場から離脱し、中庭へと向かった。 会場はすでに大混乱だ。 王子「思い出した…王族とも交流あった貴族の使用人だ。なんでこんなところに…」 ノア「そんなことはどうでもいいから、早く離脱するわよ」 中庭に出たとき、目の前を一人の女の子が立ちふさがった。 うさ耳を付けたその少女は剣をスラリと構えると、怪訝そうに言う。 イーピン「この男がリーシャ様を打ち取った男?そうは見えないヒョロ男ねぇ」 クルーシャ「あっははは、見る目あるわよ、このうさ耳女」 王子「え、クルーシャ?」 クルーシャ「うまい飯にありつけると聞いて来てみれば、何やらかしたんだ一体?」 イーピン「新な賊の仲間か!?我流にんじん切り!」 クルーシャ「うおっと。うさ耳でにんじんと来たか。お前ほんとセンスあるよ。お笑いのな。」 クルーシャの素の言葉を完全に挑発ととったイーピンが改めて構え直すと、空気が変わった。 このようななりをしていても、この女剣士の実力は本物だ。 イーピン「…容赦はしない」 クルーシャ「全く、なんなの。あとで本当にうまいものおごりなさい!」 クルーシャはリボンを構え、イーピンと対峙する。激しい剣戟の音が中庭に響き渡った。 HARD-- クルーシャのリボンによって拘束されたイーピンが芝生に転がされている。 クルーシャ「なんかてこずったわ。意外と強いの?こいつ」 王子「手数重視のタイプの剣士だからね。意外と侮れないよ」 イーピン「屈辱だ。貴様これからどうするつもりだ。」 王子「どうするも何も。」 イーピン「知っているぞ!王子のフリをして城に忍び込んだ国賊が!しかも、リーシャ様を辱めておきながら!」 王子「ご…誤解だ!!」 ノア「クスクス、あんな公衆の面前でやってたら、そりゃぁバレるわねぇ」 王子「ノア黙って!」 その時、ほほを一筋の矢がかすめた アーデ「そこを動かないで!彼女から離れなさい。」 イーピン「お嬢様!この男は危険です!安全な場所に…」 アーデ「勇猛なるハルヴァーの分家たる私が、敵に背を向けるなどできません!ましてや、その男はお姉さまの仇敵!きっと不正な手段で勝利したに違いません」 ノア「へぇ。あの子見込みあるわね。せっかくだから、あの子『いただき』ましょう?」 王子「ちょ、ちょっとノア!?」 そして、僕の意識が暗転する。 王子(ノア)「くっくっく、よくわかったわね。そのとおりよ。」 アーデ「ついに本性を」 王子(ノア)「かかってらっしゃい。女としての快楽を教えてあげるわ」 顔を紅潮させ、アーデがこちらに迫ってくる。王子の体を占有したノアは値踏みするように舌なめずりをすると、剣を構えた。 |
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